2016年11月2日水曜日

真原ゆう ・ヘレン・ビアンチン 「情熱のとき」 (星状細胞腫)


「情熱のとき」

真原ゆう (漫画), ヘレン・ビアンチン (原作)  ハーレクイン



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シングルマザーのカーリーは、愛娘のアン・マリーと堅実で幸せな生活を送っていましたが、そのアン・マリーが星状細胞腫という難病に罹ってしまいます。

星状細胞腫の手術には多額な費用がかかますが、カーリーにはそれを工面できる見込みがなかったため、別れた夫であり、いまだに実の娘の存在を聞かされていないステファノに、支援を求めることに。

二人の離婚原因は、お互いの生まれ育った家庭環境に隔たりがありすぎたことと、ステファノの不倫でしたが、ステファノは支援の見返りとして、なぜか復縁を要求。カーリーは娘を助けるためだけに、顔も見たくなかった元夫と再婚することになりますが…




星状細胞腫は、小児の脳腫瘍のなかで、最も発症率の高い病気だそうです。

小児の難病の多くは、ほんとうに患者数が少ないので、たいていの親御さんは、我が子の発病で、はじめてその病名を知るという場合が多いのではないかと思います。(私もそうでした)



作中のカーリーは、不幸な結婚と離婚、そしてシングルでの出産、我が子の発病と、大変な試練を受けることになりますが、なにしろハーレクイン作品ですので、病気は全快しますし、一度壊れてしまった夫婦の絆も、共に我が子を支え、乗り越えることで、再び強く結ばれることに。ちなみに離婚原因となった夫ステファノの不倫活動は、悪意のある女性の差し金によって構築されたものであり、事実無根だったと判明します。




そんなに何もかもうまくいくなら、苦労はしないよなあ、リアリティないよなあとは思うものの……


物語のなかくらい、全部ハッピーでもいいですよね。(´・ω・`)













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