2016年11月23日水曜日

千家ゆう ・マギー・コックス「彼だけを待っていた」 (マラリア)

彼だけを待っていた (ハーレクインコミックス) Kindle版
千家ゆう (漫画), マギー・コックス (原作)




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人間不信の億万長者と、幼いころから彼を思いつづけてきたアラサーのヒロインが、ボロボロに傷つけあいながら、心を通じ合わせるまでの物語。


表紙で頭に変な木の実をつけている人は、ウォール街の成功者らしいですが、とんだ自己チュー男で、お話の最後まで、読者をイラつかせる言動を続けます。


自分に思いを寄せているヒロインの気を引いて、愛情を一方的に搾取するだけで、相手の気持ちを思いやることもしない最低男です。どこまでいっても、自分の傷ついた心、最優先。ラストで結婚してますけど、ちっともめでたい感じがしませんでした。(´・ω・`)


(__).。oO


ヒロインが、このろくでもない男性と出会ってしまったのは、ヒロインの兄と彼が親友だったからでした。


けれども冒頭、その兄がアフリカで死亡したとの連絡が入ります。


死因は、マラリア


主に、ハマダラカなどの蚊が、マラリア原虫を媒介し、感染すると、赤血球のなかに寄生されてしまいます。



日本国内では、まず耳にすることのない感染症ですが、海外では亜熱帯、熱帯を中心に流行していて、年間発症数は三億から五億人、死亡者は150万人から270万人にもなるのだそうです


治療可能な感染症ですが、手当が遅れると、多臓器不全などで死ぬ確率が高くなってしまうとのこと。



ヒロインの兄は、慈善事業でアフリカに行っていたということですから、医療をすぐに受けられないような地域にいたのかもしれません。


厚生労働省検疫所のホームページに、マラリア感染予防についての、詳しい情報が掲載されています。


FORTH 海外で健康に過ごすために
http://www.forth.go.jp/useful/malaria.html


アフリカだけでなく、最近日本からの観光が増えているという、東南アジア一帯も、感染の多い地域になっています。


知識をしっかり持ってでかけてほしいです。



ヒロインも、兄がマラリアで亡くならなければ、あんなろくでなしと結婚しなくてもよかったかもしれないのに・・・。


(´・ω・`)

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