小西 明日翔 「春の呪い」 Amazon Kindle版 一迅社
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(一度UPしたあと、操作ミスで削除してしまったので、書き直し・・・・)
表紙の絵で骨箱を抱いている夏美。
箱の中にいるのは、最愛の妹、春。
隣に座っているのは、春の婚約者だった、冬吾。
夏美は実の父に嫌悪され、自宅にも、世界のどこにも自分の居場所を見いだせずにいる。唯一の心のよりどころであり、自分の存在すべてを賭けて愛していた春に死なれた後に、もはや生きる目的は何も残っていなかった。
冬吾は、親の意向で決められたレールに従うことしか許されない人生に、生きる意味を見いだせず、自分の感情を殺して生きていた。親の指示で春と婚約したものの、愛情を持てるはずもなく、惰性で付き合うばかりだったけれども、春の死の前後に、姉の夏美のなかに、自分と似た孤独や苦しみをを読み取って、強く心を引かれるようになる。
春の葬式のあと、冬吾の強い求めに引きずられるようにして、夏美は冬吾と付き合うようになるけれど、亡き春の残した思いが呪いのように二人を覆い、未来に見通しを持つことを許さない。結局二人は別れるけれども、夏美は生前の春がネットに残した書き込みを発見し……そこで一巻目が終了。
早く続きが出てくれないと、大変落ち着きません(´;ω;`)。
そして、まだ若い春の命を奪った病気ですが、作中では、ガンであることと、抗がん剤投与と、輸血を受けていることしか描かれいないため、具体的な病名、病状については、いまのところはわからないままになっています。
物語の主題に関わるのは、春の死であり、残された思いなのでしょうから、病名については、ガン以上のことは語られずに進んでいくのかもれしません。
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